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いま何故「エコロジー」なのか!

2:なぜ自然素材なのか
 最近、環境共生住宅(エコロジー住宅)、健康住宅、自然住宅、シックビル症候群、
 シックハウス症候群(新築症候群)、ビオトープ、室内化学物質汚染、化学物質過敏
症などの言葉が頻繁に登場するようになった。

これらの用語は1960年から1970年代にかけて欧米で使用され始めた言葉であるが、
ようやく日本でも25年以上も遅れてメディアに登場する時代になった。

この背景には国民の健康に対する意識の高まりのほか、生産者優先の社会から生活
者優先社会への転換、PL法の施工、エコロジー建築家の出現、アレルギー疾患の
増加、市民運動による情報開示への要求、阪神淡路大震災、住宅の高断熱高気密化
など種々の要因が上げられ、平成15年に導入されたシックハウス法の施行による。

住宅は食物、衣類についで第三の皮膚と言われます。食物、衣類は法的規制により
使用原材料、添加剤について不十分ながらもかなりの情報が開示されていますが、
住宅建材に関しては、ほとんどと言ってよいほど情報が開示されていない。

建材にどのような化学物質が含まれ、製造する時、使用する時、廃棄する時、燃焼
する時にどのような物質が大気中に放出されるか、その安全性はどうか、人体に与
える影響はと言った情報は、建築設計者、施工業者、生活者(施主)に対し開示、
提供されていない。

人間は一生のうち約90%の時間を職場や家庭内などの屋内で生活すると言われて
いるが、衣食住生活を通じて、アレルギー症状を持つ人達の増加が社会問題化して
いる。

厚生省調査(平成15年度)では食物や薬物にアレルギー症状を有する人の割合は、
全年齢平均で約36%(都市部:約40%、郡部:約31%)に達しています。
極微量(ppb:10億分の1g)の化学物質に接するだけで様々な症状を引き起
こす化学物質過敏症の潜在的人工は10人に1人とも言われている。
しかも、現在、問題となっている揮発性有機化合物(VOC)は我が国だけで、年
間100万t以上大気中に放出されていると推定されています。建材や接着剤など
から放出されるホルムアルデヒドガスは、ホリマリンの生産量(年間約145万t)
から推定しても相当な量に達すると推測される
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/hftyosa/hftyosa03/kekka1-2.html



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