シティフォレストの理念を支えるYOKOHAMA−WAY
横濱金平のこだわり
YOKOHAMA−WAYによるリフォーム事例
1:基本的考え方
マンションには建築された年代によって基本性能が異なる年代特性があります。
この点を良く理解しないと徒労に終始し、自らクレーム誘因をしてしまうことになります。戸建住宅も同じですが、今回のマンション改修工事を例に説明します。
【確認手順の3要素】
1=現地確認
2=竣工図の入手と手描き作業
3=施主とのヒアリング
1.現地確認(現地訪問打ち合わせ)
A)近隣確認:
建築場所と車両関係=進入路、駐車場、荷降ろし関係
自治会=マンシュン管理組合、近隣自治会
※全て管理経費の対象になります。また苦情の無いように事前対策を講じます。
B)建築共用部:建築外観の傷みや管理状態、日常の清掃状態、大規模改修工事の有無、搬入搬出路、エレベーター関連、荷物仮置き場所、外部の天井高さを確認
※資材の搬入計画に重要な項目。
C)住居内:床、壁、天井の状態を目視します。必要な部分は剥してみます。今回は床のカーペットを剥し、下地状態を確認。二重床構造を確認した。その上で、施主とのヒアリングを行い、現状の何が不満なのかを聞きだします。施主の我侭や矛盾点も含めてとりあえずお聞きします。
※今回はトイレ、バスユニットは改修工事済
D)現状への不満点を聞く
リビングに陽が入らないので、明るいリビングにしたい。広くしたい。
キッチンが暗くて孤立感があるので、対面にしたい。引き出し式がいい。
冬場が寒いので床暖房がほしい。現在はガスストーブを使用。壁にガスコック有り。
ベランダ側に主寝室を取りたい。間取りが使いにくいので間取り変更してほしい。
和風ではない和室がいい。琉球タタミの感じで。
収納を造り付けにして天井までの扉で、たくさん入るようにしたい。
※了解が得られれば、現状写真を撮ります。
E)提案と説明
「マンションが故郷になる住まい創り」について説明する。
オーガニックインテリアの気持ち良さ、コンセプトを説明。
※この段階でシティフォレストの考え方を相容れない人は丁重にお断りします。
※建築竣工図面の閲覧とコピーを依頼。次回は図面に関して。
※建築竣工図面の借り出しができたので、必要箇所のチェックとコピー依頼。
※図面コピーを基に、この建物の年代特性の概要を説明。できること、できないこと、やってはいけないこと、予算次第のことを説明します。
ここまでは、対面打ち合わせです。
2:竣工図入手と手描き作業(基本用紙はA4版を使用)
3:施主とのヒアリング
建築図面から平面図をコピーして、構造梁の関係を書き込み基図作成。
アイディアプランの作成
構造的に間取りが制約を受けるキッチン部分、ダクトスペース、梁型を考慮したプランの作成。(没プラン参考)
スケッチもすべて描きます。これを使って具体的に施主とのキャッチボールをしながら詰めていきます。
インターネットを使用してやりとりします。提案に対して、希望に沿った部分、異なる部分を確認。
今回は平面プランに関して希望がでました。
書き込みしたものをメイルで受け取り、希望に沿った計画を作成。(計画案参考)
細部のやりとりは、無地ラベルシールを使い重ね書きします。
いったん書き込んだものは消去せず、無地シールを貼り、訂正箇所部分だけをリセットします。
基原稿は作業の痕跡を全て記録した形で残します。
希望のプランが固まった段階で施工業者に見積を依頼しますが、手描きスケッチはそのまま使用します。施主と打ち合わせに使用したスケッチ記録は施工指示に転用できるように考えた表現方法にしています。
施工業者は現場で作業する職人にも同じスケッチを渡し、作業現場に張り出します。現場判断の必要が生じた場合、納め方の優先事項が明確であり、電話による指示に誤解が生じたり、職人の思い込みによる間違いを極力回避できます。
現場にスケッチが張り出されていることによって、施主は現場に足を運んだ時、自分の意志や希望が作業をしている現場の人間にも伝わっていることを確認できます。
手描きスケッチへのこだわりは、施主、工事業者、現場職人に至る一連の共通言語であり、空間のリズム感を表現した手法です。CAD図面は或いは展開図面は読み取り判断間違いや約束事を理解していない者にとってはディティール感がつかみにくく、空間のリズムがないのです。
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